客観的恋愛曖昧論〜旅先の出会いは、運命の出会いでした〜
四人がデザートに取り掛かった時、京子が口を開いた。
「そういえば今プロポーズの企画をやってるんでしょ?」
「うん、そうなの。二葉の意見も採用されて、未婚・既婚問わずに参加出来るイベントになったんだよね」
「いいなぁ。そういうのって憧れるよね〜」
「彩花はどういうプロポーズがいいの?」
「私? もう昔から思い描いてるシーンがあるんだけどね、車で夜景のキレイな埠頭とかに行って、船の汽笛の合間に『結婚しよう』って言われるの! あぁ、たまらないわ〜!」
身悶えながら楽しそうに話す彩花を、三人は冷静な目で見つめる。
「……なるほど、かなりハードルが高いとみた」
「そんなこと言って、美玲ちゃんはどうなの?」
「私? そうだなぁ……バラの花で装飾されたホテルの最上階の部屋で、蝋燭の灯りの中で『結婚してください』とか言われたら、迷わず頷くよね」
うっとり宙を見上げながら話す美玲を見ながら、三人は木之下の顔を思い浮かべる。あの人にそんなこと出来るだろうか……?
「二人とも夜景重視なのね、なるほど」
「京子ちゃんは夜景じゃないの?」
「そうねぇ。ちょっとフラッシュモブとか憧れるかも。私のためにこんなに練習してくれたの⁈ みたいな感じ」
「うわ……私は嫌だわ」
「恥ずかしくない? 街行く人たちに見られるんだよ」
「そう? 嬉しいけど。そういう二葉は? 一番近そうだし」
「私? うーん、どうかなぁ……。なんか『今からプロポーズするぞ!』っていうよりは、普通にデートしてたのに、サプライズプロポーズがいいなぁ。嬉しい驚きっていいよね」
「あぁ、それ納得」
「二葉ちゃんらしいかも」
「副島さんにそんなプロポーズされたら舞い上がっちゃうね」
しかし二葉の表現が曇る。
「そうなんだけど……匠さんはあまり結婚とか興味ないかもしれない」
「……どうして?」
「前に知り合いの結婚の話になった時、結婚は契約みたいなもので紙切れ一枚に縛られるって言ってたんだよね。だからそういう形には興味ないのかなぁと思って」
二葉はその場の空気が凍りつくのを感じた。
「……副島さん、そんなこと言ったの?」
「うわ、副島さんの株が底辺まで落ちたわ」
「あっ、でもそんなことしなくても愛せるって意味で……」
「いやいや、関係ないでしょ。女子の夢をぶっ潰してくれちゃって、信じられない」
「で、二葉ちゃんはなんて言ったの?」
「私はそうは思わないって。ずっと一緒にいられる約束だと思うって言った」
「そうしたら?」
「……そういう二葉が好きって……」
顔を赤く染めて下を向いた二葉を見て、先ほどまで匠に向けられていた怒りが鎮火される。
まぁ匠が放った言葉はどうかと思うが、二葉を溺愛してることは変わらなさそうだし、今のところは許してやるか……三人は思うのだった。
「そういえば今プロポーズの企画をやってるんでしょ?」
「うん、そうなの。二葉の意見も採用されて、未婚・既婚問わずに参加出来るイベントになったんだよね」
「いいなぁ。そういうのって憧れるよね〜」
「彩花はどういうプロポーズがいいの?」
「私? もう昔から思い描いてるシーンがあるんだけどね、車で夜景のキレイな埠頭とかに行って、船の汽笛の合間に『結婚しよう』って言われるの! あぁ、たまらないわ〜!」
身悶えながら楽しそうに話す彩花を、三人は冷静な目で見つめる。
「……なるほど、かなりハードルが高いとみた」
「そんなこと言って、美玲ちゃんはどうなの?」
「私? そうだなぁ……バラの花で装飾されたホテルの最上階の部屋で、蝋燭の灯りの中で『結婚してください』とか言われたら、迷わず頷くよね」
うっとり宙を見上げながら話す美玲を見ながら、三人は木之下の顔を思い浮かべる。あの人にそんなこと出来るだろうか……?
「二人とも夜景重視なのね、なるほど」
「京子ちゃんは夜景じゃないの?」
「そうねぇ。ちょっとフラッシュモブとか憧れるかも。私のためにこんなに練習してくれたの⁈ みたいな感じ」
「うわ……私は嫌だわ」
「恥ずかしくない? 街行く人たちに見られるんだよ」
「そう? 嬉しいけど。そういう二葉は? 一番近そうだし」
「私? うーん、どうかなぁ……。なんか『今からプロポーズするぞ!』っていうよりは、普通にデートしてたのに、サプライズプロポーズがいいなぁ。嬉しい驚きっていいよね」
「あぁ、それ納得」
「二葉ちゃんらしいかも」
「副島さんにそんなプロポーズされたら舞い上がっちゃうね」
しかし二葉の表現が曇る。
「そうなんだけど……匠さんはあまり結婚とか興味ないかもしれない」
「……どうして?」
「前に知り合いの結婚の話になった時、結婚は契約みたいなもので紙切れ一枚に縛られるって言ってたんだよね。だからそういう形には興味ないのかなぁと思って」
二葉はその場の空気が凍りつくのを感じた。
「……副島さん、そんなこと言ったの?」
「うわ、副島さんの株が底辺まで落ちたわ」
「あっ、でもそんなことしなくても愛せるって意味で……」
「いやいや、関係ないでしょ。女子の夢をぶっ潰してくれちゃって、信じられない」
「で、二葉ちゃんはなんて言ったの?」
「私はそうは思わないって。ずっと一緒にいられる約束だと思うって言った」
「そうしたら?」
「……そういう二葉が好きって……」
顔を赤く染めて下を向いた二葉を見て、先ほどまで匠に向けられていた怒りが鎮火される。
まぁ匠が放った言葉はどうかと思うが、二葉を溺愛してることは変わらなさそうだし、今のところは許してやるか……三人は思うのだった。