吐息ごと奪ってよ
知らんぷりして買ってきた缶ビールをひたすら飲んだ。


その間、黒辻穂高という男は、そんなのお構いなしにベラベラと話続けてる。


変な男。


なにがしたいのか、、、




「ねー、花子さん、LINEしません?」


「しません。」


「え?LINEしてます?」


「してますけど。」


「俺ともしましょう」


「遠慮します。」


「あ、もしかして彼氏います?」


「、、、そんなの関係ないし」


あー、だめだ。

せっかく考えないようにしてたのに、また思い出したじゃない。


じんわりと涙がこぼれそうになり、慌ててうつむいた。




―♪
Well you need a blue sky holiday
The point is they laugh at what you say
And I don't need no carryin' on―♪


突然歌い出した。
話すときとは違って少しトーンが低くなる歌声。






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