俺様石油王に懐かれて秘密の出産したら執着されてまるごと溺愛されちゃいました
それでも最後の抵抗と、手を伸ばしアミールから距離を取ろうと、ジリジリッと下がる私に、自分の指を絡ませて、自由を奪う。
「あっ……!」
ちうっ、とアミールは私の首に吸い付くと、自分の物だと赤い印を刻む。
唇は下へ降りてきて、鎖骨をペロリッと舐める。
「ふぁっ…… 」
ビクッと、仰け反った私をそのまま、ベッドに押し倒し、耳にチュっと音を立ててキスを落とすと、カプリッと甘噛みする。
「俺を感じて?」
艶やかな欲を含んだ、バリトンボイスが耳元で響き、ゾクゾクッと背筋から快感が湧き上がってくる。
その一言だけで、もうダメだった……
麻薬のように、思考を鈍らせ、甘く蕩けてしまう。
(ああぁ……っ、 今夜だけ、一晩だけで良いから、私だけを求めて欲しい…… )
「…… アミール…… 」
思わず、甘く囁いた私に、満足そうな笑みを浮かべたアミールは、唇を重ねると強引に舌を捻じ込ませ、て柔らかな二つの膨らみの、感触を楽しむように、優しくヤワヤワッと、揉み上げた。
恥ずかしくて、漏れそうな指を噛んで声を殺す。
アミールは、その手を私の唇から剥がすと、さっきつけた左指の指輪のような噛み跡を、ペロリと舐めた。
目を細め、挑発するように私を射抜く。