俺様石油王に懐かれて秘密の出産したら執着されてまるごと溺愛されちゃいました
 

 毎朝、いや、毎日が我が家は戦場だ。

 一時も気が抜けない。

 イヤイヤ時期の始まった、子供達相手に、必要なのは、オシャレよりも体力、そして気力。

「ルル、それ、まだお洗濯したばかりで、乾いてないよ。」

「やぁーっ」

「ンー…… お花が良いのか。 じゃ、これはどう? フリフリのレースも付いてて、ルルの大好きなうさぎさんとお揃いのワンピースだよ」
 
 ほらっ、とルルのお気に入りの、ピンクのうさぎのぬいぐるみを見せて、誘導作戦。

「あいー! うー、うー」

 うしし……、やったね、良い返事!
見事、作戦成功。

「ほーら、可愛い! うさぎさんと一緒だね」

 頭をポンポンッとすると、頬をピンクに染めて、エンジェルスマイル!

(何これ、天使か?! うちの子攫われるぞ!)

 父親に似て、整った顔のルルは、お人形のようだ。

(これだけは、彼に感謝だわ)


 ルルは、小さくても流石女の子! と言うべきか、好きなピンクのスカートを、毎日履きたがる。

 洗濯が、間に合わない日は、グズグズする。

 お陰で、タンスの中はフリーマーケットで買った、ピンク一択の洋服ばかり。

 メルヘンだ。

「ママー」

「え?、アルもこれ、着るの?」

 五分早く産まれた兄のアルは、ルルが大好きで、何でも一緒が大好き。

「あい!」

「うーん…… 流石にそれはやめた方が良いかなぁ」

 (いや、似合うけどね。 けども…… )
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