スノー&ドロップス
クラスで嫌がらせを受けていた私を助けてくれたのが鶯くんだった。
いじめのきっかけは、なんでも良かったんだと思う。理由は、なんとなくその子たちの気に障ったから。無視されたり、上履きや教科書を隠された。
人格を否定するような暴言を吐かれて、家でこっそり泣いていた時、鶯くんがそっと言ったの。
『ぼくがいるから大丈夫だよ。良く頑張ったね 』
なぜなのか、いじめっ子達は手のひらを返すように大人しくなった。
その時から、鶯くんは私のヒーローであり、救世主なの。
椅子をくるっと回転されて、互いに向き合う体勢になった。
骨張った長い人差し指が、私の前髪をさらりと分けて。
「髪、目に入らない?」
「……大丈夫」
額に触れるか触れないかの指先が、すだれのような前髪をさらさらと流していく。
見つめられていると思うと、胸が熱くなっておかしくなりそう。
目の前にある瞳の中には、私が閉じ込められている。この黒いベールの下には、隠された二人だけの世界があるの。
いじめのきっかけは、なんでも良かったんだと思う。理由は、なんとなくその子たちの気に障ったから。無視されたり、上履きや教科書を隠された。
人格を否定するような暴言を吐かれて、家でこっそり泣いていた時、鶯くんがそっと言ったの。
『ぼくがいるから大丈夫だよ。良く頑張ったね 』
なぜなのか、いじめっ子達は手のひらを返すように大人しくなった。
その時から、鶯くんは私のヒーローであり、救世主なの。
椅子をくるっと回転されて、互いに向き合う体勢になった。
骨張った長い人差し指が、私の前髪をさらりと分けて。
「髪、目に入らない?」
「……大丈夫」
額に触れるか触れないかの指先が、すだれのような前髪をさらさらと流していく。
見つめられていると思うと、胸が熱くなっておかしくなりそう。
目の前にある瞳の中には、私が閉じ込められている。この黒いベールの下には、隠された二人だけの世界があるの。