黒子ちゃんは今日も八重樫君に溺愛されて困ってます〜御曹司バージョン〜
私達は漫画喫茶を出て、タクシーに乗った。
八重樫君はすでに行き先を決めていたようだ。
タクシーが止まったのは、世界中にある五つ星ホテル。
何故ここに?
八重樫君はタクシー料金を払い、車を降りる。
私も慌てて車を降りて八重樫君に着いていく。
「八重樫様、ようこそお越しいただきました」
ホテルの人に名前を覚えられているなんてどういう事?
「朝食をいただきにきましたが空いたますか?」
八重樫君が敬語を使ってる。
いや、仕事中は使ってるので珍しくないのだが、なんだか不思議な気持ちになる。
ホテルの人に案内されて、私達は和食のレストランに案内された。
「どれでも好きなもの頼んで」
朝食を食べにいくなんてワンコインだと思っていたのに桁が違う。
私は一番安いメニューを頼んだ。
ブュッフェスタイルとは異なり、ここでは静かな時が流れていた。
私達も静かに朝食を取っている。
それにしても箸の持ち方も完璧で魚をほぐす姿も様になる。
見惚れていると「これもーらい」と八重樫君が私の玉子焼きを奪った。
八重樫君の箸の動きを目で追ってしまう。玉子焼きは大きく開けた八重樫君の口の中に収められていく。
「ん? 怒った? じゃあ魚あげる?」
私の目が八重樫君の口の動きに釘付けになっていることを怒ったと勘違いした八重樫君は魚の身をほぐし、そのまま「あーん」と言って私の口元に箸を持ってきた。
言われるがままにあーんと私は大きく口を開けると八重樫君の箸でほぐされた柔らかな魚の身が口の中に入って行く。
って何私はあーんと口を開けているんだ。
こんなんじゃ……。
気持ちを紛らわすように私はぶっきらぼうに「ありがとう」とお礼を言って、目の前の定食を急いで食べて八重樫君のペースに追いついた。
「そんなに急いで食べなくていいのに。俺ちゃんと待つよ」
八重樫君は優しくそう言ったが、そんなことを気にしているんじゃない。私は単に早く帰りたいだけだ。
早くこの空間から脱出しなければ――。
2人で手を合わせご馳走様をしてホテルを後にした。
「また、明日」
八重樫君はそう言うと、いつものようにタクシーに私を乗せ、見えなくなるまで見送った。
そうだ、明日からまた仕事なんだ。
帰宅した時にはどっぷり疲れていた。寝たはずなのに疲れている。
シャワーを浴びてお気に入りのルームウェアに身を包んでベッドの上で横になったが、疲れているのに眠れない。
私は漫画を読もうといつものようにスマホ画面を操作した。
『年下男子に釘ったけ』
『後輩君はxxx』
『ペット男子にご注意を』
ダメだ。今日は何故か年下男子ばかりに目がいってしまう。
これじゃない、これじゃないと指でスクロールしたりタップしたりしながら気がまぎれそうな漫画を選ぶ。
今日はこれだ!
『ようこそ枯れ専専用カフェへ』
偶然カフェに迷い込んだ女子がおじさまの大人の色気と品格、そして豊富な知識に魅了され通ううちに素敵なレディーへと生まれ変わるお話だ。
読むをタップして、読み進めていく。面白いが、なんだか物足りなく感じるのは何故だろう……。
気が付くと夜になっていた。漫画を読みながら私は寝ていたらしい。真っ暗な画面を上にしてスマホも眠っている。
私はスマホを眠らせたまま、冷蔵庫にあるもので軽く食事を済ませ、お風呂を洗い、いつものようにお湯を溜める。
今日はベルガモットの香りの入浴剤にしよう。疲れが溜まっている時は私には柑橘系が良く効く。
八重樫君はすでに行き先を決めていたようだ。
タクシーが止まったのは、世界中にある五つ星ホテル。
何故ここに?
八重樫君はタクシー料金を払い、車を降りる。
私も慌てて車を降りて八重樫君に着いていく。
「八重樫様、ようこそお越しいただきました」
ホテルの人に名前を覚えられているなんてどういう事?
「朝食をいただきにきましたが空いたますか?」
八重樫君が敬語を使ってる。
いや、仕事中は使ってるので珍しくないのだが、なんだか不思議な気持ちになる。
ホテルの人に案内されて、私達は和食のレストランに案内された。
「どれでも好きなもの頼んで」
朝食を食べにいくなんてワンコインだと思っていたのに桁が違う。
私は一番安いメニューを頼んだ。
ブュッフェスタイルとは異なり、ここでは静かな時が流れていた。
私達も静かに朝食を取っている。
それにしても箸の持ち方も完璧で魚をほぐす姿も様になる。
見惚れていると「これもーらい」と八重樫君が私の玉子焼きを奪った。
八重樫君の箸の動きを目で追ってしまう。玉子焼きは大きく開けた八重樫君の口の中に収められていく。
「ん? 怒った? じゃあ魚あげる?」
私の目が八重樫君の口の動きに釘付けになっていることを怒ったと勘違いした八重樫君は魚の身をほぐし、そのまま「あーん」と言って私の口元に箸を持ってきた。
言われるがままにあーんと私は大きく口を開けると八重樫君の箸でほぐされた柔らかな魚の身が口の中に入って行く。
って何私はあーんと口を開けているんだ。
こんなんじゃ……。
気持ちを紛らわすように私はぶっきらぼうに「ありがとう」とお礼を言って、目の前の定食を急いで食べて八重樫君のペースに追いついた。
「そんなに急いで食べなくていいのに。俺ちゃんと待つよ」
八重樫君は優しくそう言ったが、そんなことを気にしているんじゃない。私は単に早く帰りたいだけだ。
早くこの空間から脱出しなければ――。
2人で手を合わせご馳走様をしてホテルを後にした。
「また、明日」
八重樫君はそう言うと、いつものようにタクシーに私を乗せ、見えなくなるまで見送った。
そうだ、明日からまた仕事なんだ。
帰宅した時にはどっぷり疲れていた。寝たはずなのに疲れている。
シャワーを浴びてお気に入りのルームウェアに身を包んでベッドの上で横になったが、疲れているのに眠れない。
私は漫画を読もうといつものようにスマホ画面を操作した。
『年下男子に釘ったけ』
『後輩君はxxx』
『ペット男子にご注意を』
ダメだ。今日は何故か年下男子ばかりに目がいってしまう。
これじゃない、これじゃないと指でスクロールしたりタップしたりしながら気がまぎれそうな漫画を選ぶ。
今日はこれだ!
『ようこそ枯れ専専用カフェへ』
偶然カフェに迷い込んだ女子がおじさまの大人の色気と品格、そして豊富な知識に魅了され通ううちに素敵なレディーへと生まれ変わるお話だ。
読むをタップして、読み進めていく。面白いが、なんだか物足りなく感じるのは何故だろう……。
気が付くと夜になっていた。漫画を読みながら私は寝ていたらしい。真っ暗な画面を上にしてスマホも眠っている。
私はスマホを眠らせたまま、冷蔵庫にあるもので軽く食事を済ませ、お風呂を洗い、いつものようにお湯を溜める。
今日はベルガモットの香りの入浴剤にしよう。疲れが溜まっている時は私には柑橘系が良く効く。