8つの怖い話
「直人、目を開けて、直人!」


アズサが直人の肩を揺さぶった時、直人の長いまつげが揺れた。


ゆっくりと開かれていく目に安堵したのもつかの間、アズサは小さく悲鳴を上げて直人から離れていた。


直人の目は真っ赤に染まっていたのだ。


「直人、お前その目どうしたんだよ?」


驚いた和輝が声をかける。


直人は和輝へ視線を向けるとゆっくりと立ち上がった。


ただ立ち上がっただけなのに、その雰囲気はいつもの直人のものとは全く別のものだった。


直人は優しい雰囲気を身にまとっていたはずなのに、今の直人は人を寄せ付けない雰囲気を持っている。


なにかがおかしい。


そう感じたとき、直人の手が和輝の喉を掴んでいた。
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