再会した幼馴染に溺愛されています。
「ノックしないサプライズだったんだけど大失敗だったみたい……」
「そんなサプライズいらないよ……。それで何の用だったの?」
私は羞恥が限界を越えて夏菜とも目を合わせられなくなった。
そりゃそーだよね、実の妹にあんなとこ見られるなんて……。
私は不器用に手で顔を仰ぐような仕草をしながらそう尋ねる。
「お母さんが、お茶とお菓子を用意したから取りに来てって……。」
「そういう事ね。夏菜……見た事は間違ってもお父さんには言わないでね?」
100歩譲ってお母さんにならまだ良い。
だけどお父さんにそんな事知られた暁には何を言われるか分かったもんじゃない。
それだけは阻止しないと!
「あのねえ、それくらい空気読めますよ。今朝の親父の反応見てそんな事言えるわけないでしょ!」
「た、確かにそうだね……言う方もダメージ受けそう。」
本気で疑ってなんかないけどね。
策士で私よりも頭の回る夏菜にはいらない心配だったみたい。