再会した幼馴染に溺愛されています。
「というわけで下に行って取って来なよ。」
「分かったよ、 また後でね!」
勢い良く部屋を飛び出したものの……リビングに行くのは気が乗らないなあ。
特にお父さんと顔を合わせるのは妙に気まずい。
でも避けるなんて出来るわけもなく……。
「お母さん、夏菜から聞いたよ。お茶淹れてくれたんだって?」
「そうそう!そんな良い物はないけどこれ、二人で食べて。それとお昼ご飯作ってるから後で来てね。」
私は「ありがとう!」と言いながらトレイを持つ。
お父さんをチラッと見るといつものゴルフ雑誌を読んでるみたい。
少しは落ち着いたのかな?
「秋穂!!」
「え?何、お父さん……」
心読まれた?
まさか話しかけられるとは思わずビクッとしてお茶をこぼしそうになる。
「その……滝口くんは中々立派な男じゃないか……。父さんも応援するからな……。」
「あっうん。ありがと……」
恥ずかしくて素っ気なくリビングを飛び出しちゃったけど本当はすごく嬉しいよ、ありがとうお父さん。
お父さんの事もちゃんと大好きだよ。
口には絶対に出来ないけど……。
恋人が認められた嬉しさで私はスキップをしそうになるくらいウキウキだ。