再会した幼馴染に溺愛されています。

「冬馬くん適当に座って!」


「はい、失礼します。」


この香りは、やっぱりお母さんがお客さんに振る舞う時は決まって特製パスタだ。


それよりも冬馬の目の先にはテーブルに置かれたおっきなケーキ……。


うちのルールでは何故か食前にケーキを食べてお祝いをするんだよね。


「うわ!親父!なにその格好は……」


遅れて来た夏菜がリビングに入るなり驚く。
私も驚いたよ。
あえて突っ込まなかったけれど。


「何だ夏菜。父さんのどこがおかしい。」


おかしすぎるでしょ……。
なんであの堅物なお父さんが、とんがり帽子なんて被ってるのさ……。


傑作だね。


「父さんだって滝口くんの誕生日をお祝いしたいんだよ。」


「わざわざありがとうございます。お似合いですよ!」


お似合い……?それは褒めてるのかな……。
でも当の本人は嬉しそうにしてるしまあ良いか。


「母さん!早く始めようじゃないか!!」


「なんで親父が仕切ってるん……」


いつもと雰囲気が違う水野家に私も少しワクワクする。
夏菜とお父さんの掛け合いに期待したい。
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