再会した幼馴染に溺愛されています。
「ハッピバースデー滝口くーん!」
お父さんてこんな一面あるんだ……。
私たちと関わるとみんなキャラ変わるのかな?
「お、親父……」
夏菜の反応も無理はない。
嬉しそうに目を輝かせてるのは冬馬だけで後の三人はお父さんの音痴っぷりに苦笑いを浮かべてるだけ。
「皆さん本当にありがとうございます。俺マジで幸せ者です!!」
冬馬は元気にそう言うとフッと吹いて蝋燭の火を消す。
こんな誕生日らしい事したのは久しぶりかもしれない。うちの人の場合はもっと淡々としてる気がする。
「乾杯!」の声でみんなはそれぞれ好きなものに手を伸ばし出す。
もちろんスイーツ男子の冬馬はケーキからいくけどちゃんと料理も頬張る。
「お母さんの手料理もめっちゃ美味しいです!皆さん毎日これ食べれてるのか……。」
「冬馬くん褒めすぎよ!これからはいつでも来て食べて行ってね。」
お母さんと夏菜はメロメロなのか、冬馬にばかり話を振ってるのが分かる。
「そうだよ。滝口くん!遠慮しないでまた来なさい。」
「ええ。もちろんです。こんなに楽しい家族だったなんて……!」
すっかり水野家に馴染んだ冬馬を見て私も安心する。
本当に今日これを計画して良かったよ。