同居人は無口でクールな彼
第9章 仲良し同盟



その時が来るまでドキドキした。

“いいよ”と言ってはくれたけど、本当に来てくれるのか分からなかったから。


翔哉くんが一緒に勉強するかもしれないと、昨日ラインでのんちゃんには伝えておいた。

灰谷くんのラインは知らなかったから、灰谷くんには隙をみて学校で伝えた。



「(いつものところで)」


放課後になると、のんちゃんが口パクでなにかを伝えている。

何を言っているかよく分からなかったけど、とりあえず頷いておいた。


きっと、またあとでという内容を言ったと思ったから。


そして、翔哉くんにもラインを送っておいた。

あの空き教室で勉強会をすると。



「鈴香ちゃーん」


教室に入るとニコニコ顔ののんちゃんが、すでにスタンバイをしていた。




< 138 / 285 >

この作品をシェア

pagetop