同居人は無口でクールな彼
そして、放課後――
「それでどうしたの?鈴香ちゃん」
いつもの空き教室で、わたしはのんちゃんに話を聞いてもらった。
「あのね……実は……」
なにから話し始めたらいいか分からなかった。
話しベタなわたしの言葉は、どれくらいのんちゃんに伝わるだろう。
ドキドキしながら、話し始めた。
「この前、おばさんが夜勤でおじさんが出張で、わたしと翔哉くんが2人きりのときがあったのね」
「え……!?それはまた……もしかして、その時何かあったの!?」
声を荒げたのんちゃんだったけれど、運良く廊下は誰も歩いていなかった。
少しほっとすると、わたしは小さくうなづいた。
「実はね……その……翔哉くんに告白みたいなことをしちゃって……」
「こくはく――――!?」