【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 食事の開始からずっと不機嫌そうな表情を見せるスノウの隣に座り、彼の従兄弟だと自己紹介をしたユージン・ライオールは居心地の悪い空気のこの場を盛り上げるように、明るく声を上げた。

「ティタニア様は、雷がお嫌いなんですか? ……確かに、女性でお好きな方も珍しいかな」

 そう言って悪戯っぽく片目を瞑る彼は、先程の雷に驚いたティタニアの状況を、正確に把握して場を繋ぐことの出来る気遣い上手であるようだ。

 ユージンの優しい言葉にほっと息をついて、ぎこちなく微笑む。絶世の美女との声が高いスノウの母方の従兄弟で、ユージンは隣に座るちょうど同じ二十四歳だという正統派の王子様のような人とは違う、柔らかい印象の可愛らしい美形だ。

 そして、やはり彼も鮮やかな金髪を持ち豹の獣人の証であるちいさな丸い獣耳が、頭の上でぴょこっと動いている。

「ええ。あんまり、好きではないですね。室内に居れば、大丈夫だとは理解しているんですが、大きな音が突然鳴るのって……心臓に悪くて」

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