【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 初めての恋に堕ちてしまいたかった気持ちから、必死に目を背け扉を出た。

 涙は出なかった。まだどこか、現実味がないせいだろうか。これは悪い夢で、もしかしたらスノウの隣で悪い夢を見ているのかもしれない。

 けれど、またこういう事態が来れば同じ道を選ぶだろう。愛する人がこの先苦しむことなく、自由になれるのなら、何度だってその道を選ぶ。それは何度繰り返したって同じことだ。

 カールが言っていた言葉の意味がようやく今、わかったのだ。

 愛しているからこそ、今その手を離す。

 ティタニアは、スノウの「運命の番」でなくなることを自分で選んだ。
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