【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 この城の主人であるカールがその振る舞いに流石に苦言を呈するが、ジュリアンはその言葉に何の反応もしない。控えていた執事が黙って開けた扉を通り、この場から去ってしまった。

 彼の無礼な行いはいつもの事だが、ティタニアはそれを見たプリスコット家の二人が気分を害しないか、それが心配になった。

 自分たちは構わない。ただ隣の領地を持っているという繋がりしかなく、古い貴族の血を引くストレイチー侯爵の次男ジュリアンが、正真正銘ただの庶民であったカールとその娘ティタニアの二人を成り上がりだとバカにするのは仕方がないと思える。

 だが、目の前に座っている彼らは、建国からこの国に仕え、世代を超えてこの国を守り続けているプリスコット辺境伯の身内なのだ。それは、計算高いはずの彼も、絶対にわかっているはずなのに。

(違うわ。あくまでもこの場は、イグレシアス家の晩餐だもの。その場で起こったことは、すべては主催であるお父様の責任。引いてはイグレシアス家とプリスコット家の確執の原因にもなりかねないのに)

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