【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
(嘘でしょ。夜は、魔物が活性化するって、そう言っていたのに)
このプリスコットに来てからずっと、何度もそう聞いていた。スノウ達が最近手こずっているという強い魔物の群れも、まだ駆逐されていないはずだ。ぞっとした怖気が体を走る。
魔物が数多く住む危険な雪山。手足が縛られて動けない体。目の前には、自分を恨んでいるだろう人物。
今居る状況は、何をどう考えても絶体絶命だった。
「あのねえ。貴女は知らないと思うけど、私は生まれた時からずっと、プリスコット辺境伯夫人になる予定だったの。大昔、辺境伯が絶世の美女と呼ばれる現辺境伯夫人を口説き落として帰って来た時に、辺境伯には婚約者が居てね。その家との約束なのよ。もし娘が出来たら、息子の嫁に貰うって。その娘が私だったって訳。プリスコット辺境伯になるニクスでも……ネージュは絶対嫌だけど。スノウでも、結婚したかったんだけど、今回の追い出されたことが知れ渡ったらとてもとても……辺境伯夫人になるなんて、無理だから。辺境伯夫人になれないなら、もう何しても一緒かなって、思って」
あっけらかんとした口調でそう言うと、ティタニアの耳元に唇を寄せて囁いた。
「……ここって、死にたい人が来るんだよ。骨も何もかも残さず、消えてしまえるから」
その言葉を聞いて、目を見開いたティタニアを見て、アナベルは満足そうに喉の奥で笑った。
「しんじゃえ」
このプリスコットに来てからずっと、何度もそう聞いていた。スノウ達が最近手こずっているという強い魔物の群れも、まだ駆逐されていないはずだ。ぞっとした怖気が体を走る。
魔物が数多く住む危険な雪山。手足が縛られて動けない体。目の前には、自分を恨んでいるだろう人物。
今居る状況は、何をどう考えても絶体絶命だった。
「あのねえ。貴女は知らないと思うけど、私は生まれた時からずっと、プリスコット辺境伯夫人になる予定だったの。大昔、辺境伯が絶世の美女と呼ばれる現辺境伯夫人を口説き落として帰って来た時に、辺境伯には婚約者が居てね。その家との約束なのよ。もし娘が出来たら、息子の嫁に貰うって。その娘が私だったって訳。プリスコット辺境伯になるニクスでも……ネージュは絶対嫌だけど。スノウでも、結婚したかったんだけど、今回の追い出されたことが知れ渡ったらとてもとても……辺境伯夫人になるなんて、無理だから。辺境伯夫人になれないなら、もう何しても一緒かなって、思って」
あっけらかんとした口調でそう言うと、ティタニアの耳元に唇を寄せて囁いた。
「……ここって、死にたい人が来るんだよ。骨も何もかも残さず、消えてしまえるから」
その言葉を聞いて、目を見開いたティタニアを見て、アナベルは満足そうに喉の奥で笑った。
「しんじゃえ」