【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 傍に居る二人の兄をこき下ろしながら、自分の良さをアピールするスノウは何故か必死な様子だ。

「本当のこと言ったら、皆泣くんだよ。別に意地悪してる訳じゃない」

 ネージュはお茶を飲み終わったのか優雅な仕草で肘をついて、ティタニアに縋る形となっている弟を面白そうに見ている。

「本当のことって……ネージュはもう絶対ティタニアに変なこと言うなよ。俺がティタニアと居ることを選んだんだ。別に、運命の番だからじゃない。あんな余計なことして……」

 ティタニアが危機に遭った、この前のことを未だ根に持っているのか、スノウはネージュに噛み付いた。そうして、隣に居るティタニアを見た。

 綺麗な青灰の瞳に見つめられると、何も考えられなくなるのに。彼のこと以外何も。

「スノウ……困っているだろう。離してあげなさい」

 食事をしていたニクスが、助け舟を出した。長兄の言う事には逆らえないのか、スノウは拗ねた顔をしながらも何も言わずに手を離し、ティタニアはほっと一息ついた。

(こんなに美形な人たちに囲まれると、なんだか緊張しちゃう。これに、もうすぐ帰られるご両親も揃うのね)

 長兄ニクスが負った怪我もだいぶ良くなり、今はネージュも居るので、スノウとティタニアがここに居る必要はあまりないのだが、もうすぐ帰って来るのでせっかくだからと、プリスコット辺境伯夫妻が帰るまで待つことになったのだ。

 新しく家族になる人たちに、会うのが楽しみなような、怖いような、そんな心持ちだった。
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