【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 ノーサム地方のイグレシアス家が住む城館へと戻った二人は、手紙で手短にスノウからの連絡がなかった事情は伝えていたものの、なかなか戻らない娘に何かあったのではないかと心配して待っていたカールの心からの歓迎を受けた。すこし遅れてたどり着いたユージンも合流し、久しぶりの晩餐ではプリスコット家であった出来事などを報告することとなった。

「……それで、そのお兄さんの元婚約者はどうなったんだね?」

 ティタニアを誘拐し危険な場所に置き去りにした上で、イグレシアス家の従者たちを捕らえた上で縛り壊れた馬車の中に放置した罪でアナベルは捕らえられ、これから厳しい刑に処される予定だ。

 ユージンがそれをカールに伝えると、彼は眉を顰めて厳しい表情を浮かべた。一人娘のティタニアは彼にとって今では唯一残った家族であり、世界で一番大事な存在だ。それに危害を加えようとした人物を、どうしても許せないと思っていてもおかしくはない。

「……イグレシアス伯爵。プリスコット辺境伯は身内であろうと、違法には厳しく罰せられる方です。大事なお嬢様に危害を加えた報いは必ず受けさせます」

 そうユージンが力強く言い切っても、カールは難しい顔のままだ。もちろん、この国は王政の法治国家なので、身分を傘に着ての私刑などはもっての外だが、大事な一人娘を危機に晒された父として気持ちの折り合いがつき難いのだろう。

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