【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
「それで、また……お酒、飲んじゃったのね」

 自分の膝の上に頭を置いて腰に腕を回しているスノウの髪を撫でながら、ティタニアは呟いた。こんなになるまで泥酔してしまっている癖に、帰巣本能を持つ動物のように迷うことなく、この部屋に来るまではしっかりとした足取りだったらしい。

「ええ。すみません。お父様と二人で何度も乾杯をして、どんどん機嫌良く飲み進めてしまって止める隙もありませんでした。ティタニア様のお父様もかなり上機嫌な様子で……アナベルの事を話した時にはどうなるかと思いましたが」

 ユージンは肩をすくめると、彼らしい優しそうな表情で微笑んだ。

「本当にごめんなさい。お父様も、もちろんユージンやスノウ……プリスコットの方々が悪いだなんて、絶対思ってはいないけれど……私はお父様にとっては一人しかいない家族だから」

「もちろん。それは、わかっていますよ。けれどスノウが家族になりますし、彼ともうすぐ結婚すればたくさんの肉親も出来ますよ。特別うるさい人も……いますけどね?」

 そう言って片目を瞑ったので、それが誰を示しているのかすぐにわかったティタニアも笑顔になった。スノウの母オルレアンも予想した通り、もうすぐこちらにやって来て、ティタニアの式用のドレスなどを整えてくれる予定だ。

< 223 / 285 >

この作品をシェア

pagetop