【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
「言っておくけど、ニクスは寡黙だなんて言われているけど、ただのむっつりだし、ティタニアのことも絶対可愛いし良いなって思ってたんだよ。だから、母さんが言ってたことも構わないって言ったんだ」

「そんなことないわ。あんなに素敵な人なんだから、女性に言い寄られ慣れているだろうし、私のことなんて何とも思ってないわ。スノウの考えすぎよ」

 彼の長兄は、凛々しくて美しい顔を持っている上にプリスコット家嫡男だ。高位貴族であり、この国でも重要な爵位を持つことになる彼には夜の中の光に集まる虫のようにたくさんの美しい令嬢が引き寄せられるはずだ。将来義妹になるティタニアのことを、目に留めるとは考え難かった。

「違うんだ。ニクスは絶対ティタニアのことがタイプなんだ。確かに生まれてからずっと言い寄られ過ぎて、恋愛事は億劫になっている人間だけど、ティタニアみたいな可愛いのに芯が通った女の子が好きなのは知ってるんだ……だから、ティタニアがもしニクスが良いって言ったら……」

 彼が尚も呻くように言葉を続けようとしたので、ティタニアは黙ってその唇に唇を当ててそれを止めた。自分が興奮し過ぎたとやっと気がついたのか、落ち込むように項垂れた彼の首に手を回して抱きついた。

「そうね。でも、私の運命はスノウだけだから。どんなに貴方に似ている人が何を言ってきても、それは変わらないのよ」
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