【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 三人も年頃の息子が居るとはとても思えないオルレアンは生粋の貴族令嬢のはずなのに、明け透けな気性のようで思ったことを我慢しない性格なようだ。嘘のない彼女と一緒に居るのは楽だった。

 ティタニアは、何も言わずに黙ったままで自分の隣にいる人を見上げた。ニクスは本当に弟のスノウに良く似ている。年齢が近かったら双子でも通ったかもしれない程にその姿は酷似しているのだ。

 ふと視線を感じたのか、ニクスはティタニアの方を何気なく向いた。その青灰の瞳も、スノウと同じ色をしていた。

(ニクス様って聞いていた話の通り、本当に話さないから、何を考えているかわからない。人の心の機微を察せない私には、したいことをそのまま言ってくれるスノウがちょうど良いもかも)

 そう思いながらなんとなくニクスと視線を合わせたままでいると、こちらの様子に気がついたのか大きな声がした。

「ティタニア! それ、俺じゃないから!」

 長兄をそれ呼ばわりしたスノウは、最高級のメゾンが用意してくれた見本の内の一着のドレスを着ているティタニアの手を取って、ニクスから遠ざけた。

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