【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
「ニア。何か言ってくれ……僕たちはそれなりに上手くやっていた。幼い頃から、ずっと日々を過ごしていたじゃないか。そうだろう?」

「聞いて呆れる話ばかりだな」

 スノウは立ち止まったままだったティタニアの背後から現れると、彼女の前へとジュリアンの視線から守るように移動した。その大きな背中を見て、ティタニアは心から安心してほっと息をつく。

「お前が自ら、手放したんだ。心からお礼を言う。こんなに美しく優しく聡明なティタニアを手放してくれてありがとう。ちゃんと礼はするよ。これを望んでいたんだろう?」

 スノウは一枚の紙をジュリアンの前に置いた。その紙に書かれた額を見て、驚いた顔をしたジュリアンに不敵に微笑んだ。

「その代わり俺の番に二度と近づくな。これが最後の温情だ」

 今は大きな背中だけしか見えないティタニアにはスノウの表情はわからないが、その向こうにジュリアンの怯え切った表情が見えた。
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