【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 後継ぎのニクスの背には二人の弟とは比べ物にならない程の重圧がかかっている。スノウのことを心配してはいただろうが、ニクスにはそれを解決できる時間はなかっただろう。

 だから、もう一人の兄ネージュが旅に出たのは必然ではあったのだ。

「幼い頃、街を歩いていたら、運命についての話をいきなり語り出した変なおじさんが居てね……なんとなくだけど、その時に思ったんだよね。あ、この人本人が、多分運命変えられる人だなって。ある日、それを思い出したから、気が向いてちょっと探してみようかなって思っただけ。まさか幼い頃に見た寸分変わらない姿の彼が、下町の酒場で転がってるところを見つけられるとは思わなかったけど」

 その時の安酒場を思い出して、ネージュはなんとも言えない気持ちになった。今飲んでいるような高級酒など、絶対に置いてないそういう場所だ。

「よく見つけられたな」

「まぁね。なんとなく、勘だよ。この方向に居るんじゃないかと思って、旅してたら居た。多分なんだけど、あの人、この世界の神様じゃないのかなあ。ただの勘だけど」

「……それで結局、運命とは変えることは出来るのか」
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