【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 ティタニアはすぐ上にあった彼の固い両頬を引っ張って、半目になった。

(何してたって皆に好かれるし、明け透けに気持ちを出しても、可愛いからまぁ良いかで許されるし……もう……なんて、羨ましい……)

 母親が幼い頃に失踪して、貴族になったばかりで慣れない父親を必死で支えて来たティタニアには、甘え上手のスノウのように振る舞うことは絶対に出来ない。

「……え? 何がずるいの? 俺、ちゃんと謝ったよね?」

 スノウはティタニアの発言の意図を掴めず、不思議そうな表情をしている。頬をみっともなく左右に引っ張られても、ユンカナン王国でも有名な美形三兄弟の末っ子の顔は常人より整って見える。

(なんなの……こんな風になっても、可愛いの……)

「そういう、悪気なく可愛いところがずるいの……スノウは良いなあ……」

 真面目で融通が利かない面倒な性格であることを自覚しているティタニアは、何をしたとしても許されてしまう得な性分の夫が羨ましかった。

「何言ってるの。俺なんかより、ティタニアの方が絶対可愛いよ」

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