【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 スノウの種族、雪豹はその名の通り雪が降るとても寒い地域に生息するため、その毛並みはふかふかで、触れた者には極上の手触りを約束するらしい。ティタニアの部屋にあった古い辞典には、そのくらいの情報しか書かれていなかった。またお世辞にも蔵書の多いとはいえない図書室へと行って、詳しく調べてみなくてはいけない。

 スノウとユージンは本当に仲の良い様子で、何か言い合っては声をあげて笑っている。その仲睦まじい様子を見て、目を細めて笑ってしまう。

「おい」

 いきなり後ろから手を取られ、それを強い力で引かれたティタニアは心の底から驚いた。

 婚約者のジュリアン・ストレイチーが唇を歪め、不機嫌そうな顔をして見下ろしている。すらりとした体軀に色素の薄い金髪に緑の目、麗しい整った顔立ち。いくらでも選りすぐりの美しい妻をもつことの出来る高位貴族は、遺伝的に自分自身も美しい顔をしている者が多い。

 ジュリアンも、その例に漏れず美しい顔をしていた。いわゆる女性的な……剣など持ったこともなさそうな、たおやかな麗しい風情だ。

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