【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 幼い頃から彼を身近に見てきたティタニアは、もちろんそういった意味で驚いた訳ではない。

 目の前に居るジュリアンがティタニアに触れたのは、どれくらい振りだっただろうか。もう思い出せもしなかった。年明けの新年の舞踏会だっただろうか。……流石にエスコートをしたり踊ったりするのに、一切手を触れないというのは無理だ。

「ジュリアン……何?」

 心の中の動揺を押し隠し、落ち着いた様子で声を掛けるティタニアを見て、不満そうにジュリアンは鼻を鳴らした。彼はいつも気に入らないのだ。そう、ティタニアの、何もかもをきっと気に入らない。

「……どっちなんだよ」

 その言葉の意味がよくわからなくて、ティタニアは眉を寄せてしまう。それはふたつのもののどちらか片方を選ぶ際に使われる、ということは、もちろん彼女にもわかってはいるが。

「仰っている意味がわかりません。何のことでしょうか?」

 ティタニアはわざと慇懃な言葉で返した。

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