【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
ジュリアンは、そもそもの性格が卑怯で狡猾だった。流石にカールの前では、ティタニアにこんな事を決して言わないし、彼女がそれを父親に報告しないことも全て理解していてやっているのだ。
貴族同士の婚約破棄ともなると、大きな話になってしまう。穏便に婚約解消してくれと頼んだとしても、ストレイチー家に足元を見られて、多大な要求をされかねないのを知っていた。だから、父思いで我慢強い性格のティタニアは、財政に余裕があるとは言い難いノーサム地方の領地運営に頭を悩ませているカールには決して言わないと踏んでいるのだ。
「そんなことないさ。ねえ、ニア。彼らは何か誤解をしているようだ。ちゃんと説明してくれないか?」
ジュリアンが聞いたことのない甘い声で自分を呼んだのを聞いて、ティタニアはぞっと背中に寒気が走った。それは幼い仲良かった頃に、彼だけが呼んでいた呼び名だ。それを今この場をしのぐためだけに使われたことに、彼の品性の低さを露呈し、ただただ嫌悪感を感じたのだ。
「……スノウ様、申し訳ありません。何でもありません」
貴族同士の婚約破棄ともなると、大きな話になってしまう。穏便に婚約解消してくれと頼んだとしても、ストレイチー家に足元を見られて、多大な要求をされかねないのを知っていた。だから、父思いで我慢強い性格のティタニアは、財政に余裕があるとは言い難いノーサム地方の領地運営に頭を悩ませているカールには決して言わないと踏んでいるのだ。
「そんなことないさ。ねえ、ニア。彼らは何か誤解をしているようだ。ちゃんと説明してくれないか?」
ジュリアンが聞いたことのない甘い声で自分を呼んだのを聞いて、ティタニアはぞっと背中に寒気が走った。それは幼い仲良かった頃に、彼だけが呼んでいた呼び名だ。それを今この場をしのぐためだけに使われたことに、彼の品性の低さを露呈し、ただただ嫌悪感を感じたのだ。
「……スノウ様、申し訳ありません。何でもありません」