【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 この国の最北辺境を、何故かその雪山で湧きやすい高位の魔物達から守るプリスコット辺境伯は『番犬』と呼ばれていた。それはユンカナン国の王家に建国時より仕え、様々な脅威からこの国を守る三人の獣人辺境伯を、三匹の犬となぞらえ、そう呼ばれているからだ。

 けれど、誇り高い豹の獣人一族である彼らにとって、それはあまり好ましい名誉な二つ名であるとは言い難い。だから、当の本人である彼らに聞こえていないとは分かってはいても、ティタニアは慌てて言い直した。

「……さあ、どうしてでしょうね。ご令息とはいえ、プリスコット家の三男坊らしいですし、責任のないおぼっちゃまの気まぐれでしょうか」

 ミアはそう淡々と言って、窓から離れて片付けへと戻る。ティタニアはそんなミアの素っ気ない態度に口を尖らせたが、確かにその疑問を解決するには、彼らに直接聞いてみるしかないだろう。あまり口数の多い方ではないミアは、噂に基づく予想のような意味のない会話を延々と続けることは好まないのだ。

「……あんなに真っ白な服を着て、汚れが目立たないのかしら。すぐに汚れちゃうわ」

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