【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 ちょっと不貞腐れたような表情で、彼は言った。もしかすると、あれから、その事をずっと気にしてくれていたのだろうか。あんな、ほんの大したことのない事を。その事実にティタニアは笑顔になり、スノウにあの時、聞きたかったことを聞いた。

「あの、私たち、どこかで会ったことある? ……勘違いだったらごめんなさい。でも、スノウ様は私のことを知っているように思えたから」

 スノウは、ゆっくりと首を横に振った。はあっと下を向いて大きなため息をついた後に、もう一度ティタニアの顔を真っ直ぐに見た。

「俺が、ティタニアを一方的に見つけただけ。一目惚れみたいなものなんだ。だから、俺の事をティタニアが知らないのは当たり前だ」

「……いつの事?」

 何度か必要あって王都での夜会に出てはいるものの、ティタニアが出席したものに有名なプリスコットの三兄弟はいなかったはずだ。どんなに大きな会場だとしても、その中で一際、彼や彼の兄弟は目立つだろうと思った。

「三年前のティタニアの社交界デビューの時に……お前はあの塵の隣にいた」

「そう……」

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