【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 貴族なのだから、政略婚は免れない。責務であり、求められている役割なのだ。ジュリアンの実家、ストレイチー家は力を持っている貴族だ。直接的な繋がりが持てれば「あの家と繋がりがある」という信頼性をも得ることが出来る。

 そうすれば、元は商人であったカールが孤軍奮闘して頑張っている領地経営にも希望の光が刺すかもしれない。ティタニアは、これまで自分が最善だと選んできた自分の進むべき道を変えるつもりはなかった。

「……そうだ。プリスコットの二人にも誕生日パーティに来てもらったら良いんじゃないか? この前まで華やかな王都で暮らしていたから、こういうパーティには行き飽きているかもしれないけどね。せっかくだから誘ってみたらどうだい?」

 この前に晩餐を共にして以来、カールはスノウとユージンの二人をいたく気に入っている様子だ。礼儀正しくいかにも育ちの良さそうな青年達は、どんな世代からの好感度も高そうだ。

 良い考えだとにこにこしている父に、この前ティタニアとスノウとの間にあったことを言う訳にもいかない。

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