【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 午後のお茶の時間で使われたテーブルを綺麗に片付けて終わると、ミアは意味ありげに微笑んだ。色恋事で心ときめかせる年頃の令嬢であるはずのティタニアが異性に興味を惹かれるということは、彼女の知る限り、今まで一度もなかったからだ。主従とはいえ付き合いも長く気安い仲だし、揶揄いたくもなったのだろう。

「そうね……プリスコット辺境伯の三兄弟といえば、王都での噂は美男揃いで有名だったものね。気にならないと言えば嘘になるけど、でも」

 箱入りでもう既に婚約者の居るティタニアも、社交期にはこの国の貴族としてどうしても出席せねばならない舞踏会などのため、王都に赴く時もある。そういう場で、今代の『番犬』の息子たち三兄弟の噂は良く聞いた。

 なんでも彼らの父親が必死で口説き落としたという絶世の美女と呼ばれた貴族令嬢が、その三兄弟の母親なので顔貌が美しいのは単なる遺伝で何もおかしなことではない。美麗な容姿を持ち将来有望な彼らが、若い令嬢達の噂の的になるのも。

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