【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 時折しなる巨木の枝の上に、不安定な何気ない格好で居る二人が気になって、じっと見つめてしまう。段々と強くなってきた風に枝を揺らされて、彼らが落ちてしまわないか心配になった。けれど、あの高さまで到達するほどの身体能力を持っているのだから、そうなったとしてもきっとどうにかなるのだろうか。

「……ティタニア様。貴女はお若いんですから、たまには魅力的な異性に心揺らされるくらい……良いんじゃないですか。何も不貞を働く訳でもありませんし、ほんとに真面目すぎますよ」

 ミアは言いにくそうに言った。彼女はいつもティタニアを心配してくれる。それは真面目すぎて不器用な妹を見るような気持ちなのだろうと思う。

「大丈夫よ。私は……幼い頃からの婚約者が居る、売約済みの貴族令嬢。ちゃんと、自分の立場はわかっているわ」

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