【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
(嘘でしょう。まさか、こんなところで)
スノウの問いかけに首を横に振って、ティタニアは笑った。
「……ごめんなさい。ちょっと馬車の揺れに酔ってしまったみたい」
その言葉を聞いて二人は顔を見合わせると、とにかく滞在を予定していた宿屋に部屋を取ろうと慌てて動き出した。
手続きを済ませ、部屋へと案内された。いかにも上流階級の女性客向けの可愛らしい調度で整えられたその部屋は、通常の状態なら飛び上がって喜んで良いほどの高揚感を与えてくれただろう。
けれど、静かに美しいレースが垂らされた天蓋付きのベッドに腰掛けたティタニアは、沈む心に追い討ちをかけるような、さっきの出来事を思い出していた。
(きっとあれはお母様……だったんだよね、とても他人の空似とは思えないくらいあの人は、すごく似ていた。私たちをいきなり捨てて、つらい思いをさせて。失敗して、結局幸せにならなかったら良いのにって……きっとどこかで思っていたんだ。お母さまにだって、誰にだって、幸せになる権利はあるはずなのに。なんて……ひどいことを思ってしまったの)
「ティタニア。気分はどうだ?」
スノウの問いかけに首を横に振って、ティタニアは笑った。
「……ごめんなさい。ちょっと馬車の揺れに酔ってしまったみたい」
その言葉を聞いて二人は顔を見合わせると、とにかく滞在を予定していた宿屋に部屋を取ろうと慌てて動き出した。
手続きを済ませ、部屋へと案内された。いかにも上流階級の女性客向けの可愛らしい調度で整えられたその部屋は、通常の状態なら飛び上がって喜んで良いほどの高揚感を与えてくれただろう。
けれど、静かに美しいレースが垂らされた天蓋付きのベッドに腰掛けたティタニアは、沈む心に追い討ちをかけるような、さっきの出来事を思い出していた。
(きっとあれはお母様……だったんだよね、とても他人の空似とは思えないくらいあの人は、すごく似ていた。私たちをいきなり捨てて、つらい思いをさせて。失敗して、結局幸せにならなかったら良いのにって……きっとどこかで思っていたんだ。お母さまにだって、誰にだって、幸せになる権利はあるはずなのに。なんて……ひどいことを思ってしまったの)
「ティタニア。気分はどうだ?」