【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
「いや? 俺から見ると、そんなことは絶対にないと思う。イグレシアス伯爵は、娘のティタニアの気持ちを大事にしてくれる良いお父さんだと思うよ。けど、ティタニアは苦労しているお父さんのために、ずっと一人で耐えてきたんだな……俺は、何年も自分のことだけで、精一杯になっていた。今では、それを本当に後悔している。お前が誰かのものになったとしても、傍にいて支えてあげるべきだった。つらい時に居てあげたかった……それが出来なかった。本当にごめん」

「スノウ様……」

「今までのつらかったことは、これからやってくる幸せを感じるためのものだと、そう思えば良い。誰もが常に幸せであれば自分がいま幸せであると、認識することは難しい。そうして、なんでもない幸せが、どれだけ得難いものなのかも。ティタニアは、絶対にこれから愛されて幸せになるよ。他でもない俺にね」

 スノウはティタニアの手を取り、騎士が愛を希うように、手の甲に唇を寄せた。

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