ただ1人の皇女様
あれからまた、長い年日が流れていく。


1日1日がしっかりある、私はちゃんと毎日を生きていた。



『私の名はカイザー・フォン・フィオナ伯爵。その子を連れて行く。』



えっ...私をっ??



「...勝手に持って行きな。」




貴族が私を連れて行く...?そうすれば毎日硬いパンじゃなくて美味しいご飯もたべられる...




『リズナリアこれからは私がお前のお父様だ。言う事をしっかり聞くんだぞ。』



『はいっ!』



嬉しい、嬉しい、私にお父さんが出来たっ!



『何回言ったら気が済むんだっ!!この役立たつめっ!!』




『こんな汚い子供なんで拾ってきたのよっ!!』




『いいか、お前は完璧なレディーになるんだっ!!』




ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ちゃんとするから...お願い、、捨てないでっ...




顔を叩いてもいい、鞭で殴ってもいい、だからっ私を...私を名前で呼んでっ




『そうだ。お前には学園に行ってもらう。』

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