ただ1人の皇女様

前世の記憶

『なん...っ!俺っ─だよっ!...』


ん...?


『リズ...─すかっ...』



水の中に居るみたいに音が反響して言葉がよく分からない。



ここは、どこ?



ゆっくりと目が開かれる。



ここは...あのボロ部屋、、なんでまた戻ってきて...それに今の手よりさらに小さい



でも体は自分で動かしている感覚は無い。他人の記憶の中に入った感覚。



あっ...でも感情が流れてくる




冷たい飲み物、寒い、暑い、お腹が減った。そんな感覚まである




まるで過去の自分の記憶のように─




あっ、あの棚前に色変わりの薬があった場所だ。この体は迷いなくその棚に向かっていく




どんどんっ!と棚を叩いて遊んでいた。




駄目、そんな事したら薬が上から降って...!?




ガッチャーんっ!!バシャっ!



この体は勝手にビックリして勝手に泣き出す。




こ、これは小説にあったシーンの1つ...




まさか小説が実写化してる!?でもこの感覚と感情まるで自分の事のように感じる。

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