ただ1人の皇女様

存在

─ハッっ...!


「はぁはぁはぁ...」



目を開けるとピンクが広がった世界の中に居た。



エーデル宮...



何時だろうか...いつまで寝てた...?



あの夢、いや...あれは夢なんかじゃない



私が経験した記憶。小説の記憶じゃないもう1つの記憶あれは




─私の生まれ変わる前の記憶。



確かに日本にもいた。けれど私が生まれ変わる前も確かにいた。




そうすると同時に2つの記憶を持っているってことになる。



私は2回死んでる、そして私は正真正銘のリズナリアだったって言うこと。



今ならはっきりと分かる、親のいない寂しさ、悲しさ。



私もう1回やり直せるんだ...




やってみよう...エリアーナが来るまでに何としても陛下に私の事を知ってもらう。



─あれから3日が経ち



ラインハルトもちょくちょくここへ来てくれる




ご飯もしっかり出て美味しい、そしてスイーツまで出て来る。



「明日陛下への謁見が許可されましたので、朝に迎えに参りますね」

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