ただ1人の皇女様
嫌な想像が止まらない。



「いやはや、驚きました本当に皇族の証とも言える御髪とお瞳をお持ちとは!」



さっきからこのおじさんずっとひとりでベラベラと喋り続けて...一体何を言いたいのか、、



エリアーナは興味無いのかずっと黙りっぱなしだし



─コンコンっ



すると突然ドアからノック音が聞こえた。



「皇帝陛下がお見えになりました!」



ガチャン...と扉が開くとそこにはいつもよりしっかりした服装のパパが居た


「パっ...」



「おとうさまっ!!」



私がパパを呼ぼうとした時覆い被さるようにエリアーナがパパをお父様と呼んだ。



な、んで...



「陛下申し訳ございませんご無礼をお許しください、エリアーナはずっと陛下にお会いされたいと思っていたもので」



「勘違いするな。お前の父はこの男だ。」



パパは感情のない眼差しでエリアーナを見た



「ですがこれからはへいかがわたしのおとうさまです、、」



「...どういう事だ。確かに養子の件は破棄するよう言ったはずだが」



パパはちゃんと破棄するつもりだったんだね...
< 55 / 100 >

この作品をシェア

pagetop