いつまでも、君が大好きです。
「え、、、?湊都くんと、、?」
「うん。今決めた。」
「美奈、、、、。」
「もう決めたから、、、。」
「、、、、どうして、?」
「だって、、仕方ないじゃん!!」
私は突然大声を出して怒鳴る。
「私は、、、あと一年しか生きられないんだよ、、、?一年はおよその憶測で、もしかしたらあと余命は半年かもしれない。、、、いつ頭痛、めまい、吐き気、立ちくらみが起きるか分からない恐怖に耐えながらこれからの人生生きていかないといけないんだよ?お母さんにそれがわかるの!?」
悲しい、というよりは怒りの方が強い。
「もっと、、やりたいことが沢山あったのに!!湊都や菜都と一緒に色んなところ行って、色んな思い出作って、一緒に大人になりたかったの、、!!なんで!?なんで、お母さんは私をこんな風に産んだの!!」
私の口は、言いたくもないことをぺらぺらと話す。
ちがう、、お母さんに言いたいことはこんな事じゃないのに。
「私、、、お母さんの子供じゃなければ良かった!!」
病気という存在が、もう一年ほどしか生きられないという現実が、そして、今こうやってお母さんに酷いことを言っている自分自身が、とてつもなく憎い。
「なんで、、、私なの、、、。」
私の目からは、一筋の涙がこぼれ落ちた。
その時、お母さんは私を優しく包み込んだ。
「辛いよね。悲しいよね。腹が立つよね。私には分からないくらいの恐怖を、美奈は感じているんだよね。お母さんは、その恐怖を全部は分かってあげられないけど、美奈がそんな大きな恐怖を感じていることは、ちゃんと分かってるから。だから、そんな事言わないで、、、、?」
その言葉を聞いた瞬間、自分がどれだけ酷い言葉を言ったのかを理解した。
お父さんは仕事でめったに家に帰ってこず、お母さんも仕事が忙しい中私の面倒を見てくれている。
優しくて、誰よりも私のことを愛してくれているお母さん。
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