いつまでも、君が大好きです。
「言ってくれて、、ありがとう。、、落ち着いた。」
「そっか。ごめんね?急にビックリさせちゃって。」
「いいの。言ってくれて、嬉しかった。」
菜都はまた、赤くなった目をさらに赤くして、笑った。
笑顔ってすごい。
どんなに悲しくても、泣きたくなっても、笑顔でいようと思ったら、元気でいようと思ったら、自然と笑えるんだ。
「学校には、もう来れないの?」
「、、、分からない。」
「、、、でも、入院生活になても、大丈夫だよ。私も湊都も、嫌ってほど美奈の所行くからね。」
嫌なんて、思うわけないよ。
でもね、、、。
「あのね。菜都。」
「ん?」
「私、、、別れるんだ。」
「、、、え?」
「湊都と、別れるの。」
「美奈、、、。」
「死ぬって、、、そういう事だから。」
私は笑ったが、菜都は重い表情をしている。
「美奈は、、、それでいいの?」
「うん。もう決めた。」
「、、、、そっか。美奈がそう言うなら、私は何も言わないよ。」
菜都、、、、、。
「ありがとう。菜都。」
私たちは、強く抱きしめあった。
菜都の鼓動が、服を伝って聞こえてくる。
ドクッ、、、、ドクッ、、、、と。
確かに。聞こえるんだ。
「菜都、、、聞こえてる?私の音。生きている音。」
「うん。聞こえてる。ちゃんと聞こえてるよ。」
生きている。私は、、、、。
「生きるって、、凄いね。」
「うん。私たちが生きているこの世界は、全部奇跡で出来ているんだよ。」
奇跡、、、か。
「だからさ、、、、。」
菜都は、私から離れて私の事をじっと見つめる。
「一緒に、生きよう?生きて、奇跡を起こそうよ、、、。」
菜都は、目から雫を零していた。
「うん、、、。」
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