いつまでも、君が大好きです。

菜都と別れて、家に帰ってきたら、私はすぐに自分の部屋に駆け込んだ。
ベットにダイブして、しばらくじっとする。
「、、、なんで、あと1年しか生きられないの。」
こんなにピンピンしてるし、どこも痛くないのに、私は死ぬらしい。
1年後に。
正直言うと、やっぱり怖い。
病状は、とても悪化している訳では無いが、かといって進行していない訳でもない。
でも、今の私はこのまま何事もなく大人になれるのでは無いかと心の奥で思っている。
湊都と菜都と一緒に高校を卒業して、大人になれるのではないかと。

「、、、あ。」
しばらくボーッとしていたら、私の携帯に一通のメッセージが届いた。
、、、、湊都からだった。
内容は、『来週の日曜日オフなったから会いたい。いい?』というものだった。
嬉しいな。会いたい。

でも。
「、、、、、、。」
『分かった。家で待ってるね。』と返事をした。
いつもなら話し合ってどっちの家で過ごすのかを決めていたのだが、今回は無理矢理私の家にしてもらった。
伝えないといけないから。
ちゃんと、言わないと。
そう思っていたら、無意識のうちに目が潤んできた。
、、、、言いたくないよ。
ずっと湊都と一緒にいたい。
どんな時だって私を守ってくれた。
そばに居てくれた。
いつもいつも、私のことを好きでいてくれた。
なのに、、、なんで、、私は、、、。
「離れたくないよぉ、、、、。」
私は、湊都への恋しさを胸に抱きながらその日一日を終えた。
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