いつまでも、君が大好きです。
「美奈の覚悟とか、不安とかは、俺が思っている以上に大きかったんだな。それが今分かった。」
不思議だな。
しょーちゃんに手を握られると、自然と安心する。
震えも徐々に治まってきた。
「美奈にそう思わせるくらい、美奈のことを大切にしている湊都も。美奈、本当に良い奴に出会ったんだな。」
その時、無意識に目から涙がこぼれ落ちた。
「俺は、お前の悲しみを全部は無くしてあげられないけど、慰めることくらいは出来るからさ。」
しょーちゃんに頭を優しく撫でられた時、涙が止まらなくなった。
怖い。
死ぬ事が。
でも、それよりも、湊都と一緒に居られなくなることが、いちばん怖いの。
「、、、、しょーちゃん、、私、、、。」
「ん?」
「言えない、、、っ、、別れようって、、、言え、ないよぉ、、。」
「そうか。じゃあ言うな。」
「っひ、、、んぇ?、、。」
「言える時に言え。無理はすんな。」
しょーちゃんは、いつも私が欲しい言葉をくれる。
しょーちゃんに言われると、心から安心するんだ。
やっぱり、そういう所、、、、。
「しょーちゃん、、やっぱ、私のお兄ちゃんだ。」
私は、そういって涙でぐちゃぐちゃの顔で精一杯微笑んだ。
「、、、、。ばーか。当たり前だろ。」
一瞬、しょーちゃんが動揺したように見えたけど、気のせいかな?
「とにかく落ち着け。そんなブサイクな顔でこっち見んなっ。」
「えー、、ひどーい。、、、。」
そんな言い合いが楽しくって、笑ってしまう。
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