愛毒、有名人はあの子。

「だよな…、悪いな…」

「…やっ、別に謝んなくても…」


「俺…、体調悪いから寝てるーって言っといて」


バタン


あ…、もしかしてあたし…

傷つけた?


女遊び激しいとか言ったからかなぁ。

だとしたら嵐、ごめん!




体調悪くもないのに、宴会行かないとか…

あたしのせいだ、やっぱり。


考えてる間もなく、走り出していた。

何回かホテルの人に注意されたけど、別に聞きもしなかった。


ただ、

嵐に謝りたくて


ただ、

嵐の顔が見たくて


ただ、

嵐と一緒にいたくて


走り出したら止まらなかった。




―ザザン ザザザザザザ

海の音があたしの足音をかき消した。

嵐はあたしが近づくのはわからなかったみたい。


声をかけるまで、ずぅっと遠くをみつめてた。


「嵐っ!」

「…っ、夏純?」


「ごめん、根も葉もないこと言って…

女遊びが激しそうだとか言って…

ごめんなさい!」


頭を深く下げて謝った。

これが1番の方法だと思ったカラ。

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