愛毒、有名人はあの子。

峰くんと嵐。


―次の日


「今日は撮影2日目ってことで気合入れてね~」




監督の声とスタジオに響き渡る。

あたしは柚木さんの都合で、早めに到着。


そのため大幅に時間があった…

嵐にでも、会いに…行こっかなぁ…


一昨日から、

嵐に何故だかわからないけど…

すごく会いたかった。


今日もまた。

走り出していた。


ドンッ カララララ


「きゃっ、ごめんなさいっ」


誰かにぶつかってしまった

これは正真正銘あたしの不注意にすぎない。


「大丈夫だよ、きみは怪我とかしてない?」


…驚いたことに、自分よりあたしのことを心配してくれるようなとても良い人にめぐり合ってしまった。


カララララ と転がっていった、ココアがかかっただけだった。


「あ、はい。大丈…あつっ!」

それも

できたてホヤホヤの、ホットココア♪


手に思いっきりかかった。

((やっぱり…熱い…ッ



怪訝な顔が見えたのか、

この親切な人は… … …


――――み、

        峰くん… …。


「峰くん!…あっ」

ヤバすぎる~、学校では知り合いだけど

芸能界では会ったことないのに~…


声がでてしまったことには変わりなく、

峰くんは不思議に思う顔をしてた。



「ごめん、慣れなれしかったね!

はじめまして、女優の七沢夏純で…







ぎゅっ



みっ、峰くん!?






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