大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
***
「ききちゃん!」
式が終わってすぐ。
日織と修太郎は親族に囲まれてわちゃわちゃしていたけれど。
日織は人混みの中、控えめにこちらの様子をうかがう幼なじみの姿に気が付いて、パッと瞳を輝かせた。
「修太郎さん、あのっ」
恐る恐る隣の修太郎に声を掛けるとすぐに気付いてくれて、「行っておいで」と言ってくれる。
日織は花が開くように満面の笑みを浮かべると、親族らに「すみません」と頭を下げて幼なじみの元へ急いだ。
「ひおちゃん! あのっ、抜けてきて大丈夫?」
自分を取り囲んでいた人たちをかき分けるようにして、花嫁衣装を纏ったままの日織が小走りに駆け寄ってきたのを見て、ききちゃんと呼ばれた女性――丸山葵咲はソワソワした顔をする。
「修太郎さんが行っておいでって言って下さったので問題ないのです!」
ニコッと微笑んだ日織は、葵咲のすぐ横に立つ長身男性にチラリと視線を注ぐと、「池本さん、ご無沙汰しています。今日はわざわざお越しくださり、有難うございます」と頭を下げた。
「ききちゃん!」
式が終わってすぐ。
日織と修太郎は親族に囲まれてわちゃわちゃしていたけれど。
日織は人混みの中、控えめにこちらの様子をうかがう幼なじみの姿に気が付いて、パッと瞳を輝かせた。
「修太郎さん、あのっ」
恐る恐る隣の修太郎に声を掛けるとすぐに気付いてくれて、「行っておいで」と言ってくれる。
日織は花が開くように満面の笑みを浮かべると、親族らに「すみません」と頭を下げて幼なじみの元へ急いだ。
「ひおちゃん! あのっ、抜けてきて大丈夫?」
自分を取り囲んでいた人たちをかき分けるようにして、花嫁衣装を纏ったままの日織が小走りに駆け寄ってきたのを見て、ききちゃんと呼ばれた女性――丸山葵咲はソワソワした顔をする。
「修太郎さんが行っておいでって言って下さったので問題ないのです!」
ニコッと微笑んだ日織は、葵咲のすぐ横に立つ長身男性にチラリと視線を注ぐと、「池本さん、ご無沙汰しています。今日はわざわざお越しくださり、有難うございます」と頭を下げた。