大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
理人に視線を転じて日織が不安そうな顔をすると、理人はすぐ傍らで自分を見上げる葵咲の視線に優しくニコッと微笑んでから、日織に視線を戻す。
「特には定めていません。久しぶりに葵咲の生まれ故郷に来ましたし、今夜はもう一泊して、明日一日観光でもして帰ろうかと彼女と話していた所です」
葵咲は小学校へ上がる前の年まで、日織の地元で生まれ育った。
日織とは幼い頃によく遊んだ仲だけれど、葵咲が遠方に引っ越してからは文通と電話で交流を続けてきた。
日織が携帯を手にしてからはもっぱらメールでやり取りをしいる仲だ。
日織が修太郎と入籍をしてちょっとしたころ、一度葵咲がお祝いがてら泊りがけで日織に会いにきてくれたことがあって。
後日合流した理人も交えて四人で食事をしたりもした。
日織も、明日からは新婚旅行に出かけるので予定が詰まっているけれど――。
「あのっ、もし宜しければこの後……そのっ、少しだけでもうちに……」
以前四人で楽しく食事をしたことを思い出した日織だ。
あんな時間をまたみんなで過ごしたいと思って。何の気なしに言いかけて、ハッとしたように背後の修太郎を振り返る。
「特には定めていません。久しぶりに葵咲の生まれ故郷に来ましたし、今夜はもう一泊して、明日一日観光でもして帰ろうかと彼女と話していた所です」
葵咲は小学校へ上がる前の年まで、日織の地元で生まれ育った。
日織とは幼い頃によく遊んだ仲だけれど、葵咲が遠方に引っ越してからは文通と電話で交流を続けてきた。
日織が携帯を手にしてからはもっぱらメールでやり取りをしいる仲だ。
日織が修太郎と入籍をしてちょっとしたころ、一度葵咲がお祝いがてら泊りがけで日織に会いにきてくれたことがあって。
後日合流した理人も交えて四人で食事をしたりもした。
日織も、明日からは新婚旅行に出かけるので予定が詰まっているけれど――。
「あのっ、もし宜しければこの後……そのっ、少しだけでもうちに……」
以前四人で楽しく食事をしたことを思い出した日織だ。
あんな時間をまたみんなで過ごしたいと思って。何の気なしに言いかけて、ハッとしたように背後の修太郎を振り返る。