一途な御曹司は溺愛本能のままに、お見合い妻を甘く攻めて逃がさない
その日の夜、お手伝いさんが作ってくれていた少し遅い夕食を二人で取って、広いバスルームで温まってからリビングに行くと、もう一つのバスルームに入っていた鷹也さんが先にリビングに戻ってきていて本を読んでいる。
その精悍な横顔を見て、胸がどきりと高鳴った。
鷹也さんは顔を上げて私の方を見ると、にこりと笑って……それをみて私はさらに胸が痛いほど高鳴った。
これまで、私たちは子どもを作るようなことをしていない。
―――今日から、きっとするんだ。