一途な御曹司は溺愛本能のままに、お見合い妻を甘く攻めて逃がさない

 鷹也さんは私の服を脱がせると、後ろから抱きしめた。
 背中に鷹也さんの胸板が当たる。それだけじゃなくて、これから起こることが何パターンも想像できてしまって、それにほんのり期待をし始めた自分に気づいて顔が沸騰しそうになった。

(た、ただの子どもを作る行為なのに……!)

 もうだめだ。
 こんなこと想像してしまう自分を全部鷹也さんのせいにしたいけど、それを知られるのも恥ずかしいから言えない。

 鷹也さんは後ろから耳朶を食み、クスリと笑うと、

「一緒にシャワー浴びようか」

と告げる。

「は、恥ずかしいから、あの……電気はつけないで……」
「まだ恥ずかしがるんだ。全部見てるし、触ってるけど? それも何度も」
「そういうことじゃっ……」

 私が声を荒げるより先、裸のままバスルームに連行される。
 私が恥ずかしさで抵抗すると鷹也さんは、バスルームの明かりを落としてくれた。

 それからのことは、いつも通り、心行くまで肌を重ね合うだけだ。
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