一途な御曹司は溺愛本能のままに、お見合い妻を甘く攻めて逃がさない

 私は恥ずかしくなって、顔を下に向けて口を開いた。

「た、鷹也さんの方が、誰も知らない私のこといっぱい知ってるじゃないですかっ」
「ふふっ……ここが弱いとか?」

 そう言って耳朶の裏を舐められる。

「んんっ……!」
「恥ずかしがりすぎ」

 鷹也さんは楽しそうに微笑んだ。


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